突発性難聴の治療と薬の効果について

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突発性難聴は、ある日突然耳が聞こえなくなる病気です。
加齢などに関係なく、誰にでも発症する可能性があります。
両耳が同時に聞こえなくなるということはほとんどなく、片側の耳だけが聞こえなくなるのです。
大きな音を聞いてしまったなどの思い当たる原因もなく突然聞こえなくなってしまうため、いつが発症なのかがはっきりわかります。
原因はまだ解明されていませんが、ストレスや疲労、内耳の循環不全、ウイルス感染などが原因ではないか、と考えられています。
難聴には「伝音性難聴」「感音性難聴」などの種類があります。
伝音性難聴は鼓膜が破れたり耳垢が詰まったり骨が脱臼するなどが原因のため、治療の効果により難聴が良くなることが多いです。
しかし、感音性難聴の場合は内耳や聴神経の病気のため、治療の効果は得にくく、難聴の改善はなかなか難しいとされています。
実は突発性難聴は、この治りにくいといわれる「感音性難聴」に分類されている病気なのです。

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しかし、突発性難聴は感音性難聴の中でも薬などを使用した早期の治療を開始することによって、改善の効果が得られやすい難聴です。
どのような治療方法があるのかというと、初期には通院により飲み薬を服用する方法により、効果的に難聴を改善します。
飲み薬の種類は「副腎皮質ホルモン薬」「利尿薬」「ビタミン薬」などが挙げられます。
薬の副作用を心配する人も多いですが、医師の指示を良く聞き、適切に服用することが大切です。
突発性難聴が重症化してきてしまうと、入院治療が必要になってくる場合があり、その際は点滴での治療となってしまいます。
また高気圧酸素療法という方法もあります。
高気圧の環境内で高濃度の酸素を吸入する方法で、突発性難聴の治療効果が高いとも言われています。
神経ブロック注射は、内耳の血流改善を促す効果を持つ方法で自己治癒力を高めます。
どのような方法を用いるにしても、突発性難聴は早期発見、早期治療が大切です。
なかなか受診できないこともありますが、できるだけ1週間以内、遅くても2週間以内に受診しましょう。
突発性難聴は時間の経過とともに完治が難しくなってしまうため、効果的な治療方法を用いても、聴力が固定されてしまうといわれています。
放置せず、耳鼻科の受診をすることをおすすめします。

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